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2020年/英語・フランス語/フランス/11分/ジャパンプレミア

解説

マックスとジュリーはとても愛し合っている。ジュリーは嫉妬深いが、マックスは自分も含めて完璧な人間などいないことをわかっている。カラオケの世界で繰り広げられるロマンチックストーリー。

映画祭参加経歴/表彰

Honorable Mention // The Dark Hedges Horror Film Festival 2020 (Belfast -UK)
3rd Place in Best Short Competition // Lit Scares International Horror Festival 2020 (Harrogate – UK)
Splat! FilmFest 2020 (Lublin – Poland) / Silver Melies Nomination
Lund Fantastic Film Festival 2020 (Lund – Sweden) / Silver Melies Nomination
In the Palace Film Festival 2020 (Varna – Bulgaria)
Jahorina Film Festival 2020 (Pale – Bosnia and Herzegovina)

監督


ジョセフ・カテ
1991年生まれのフランス人脚本家・監督。視覚効果の分野でキャリアを積むと同時に、多くの短編映画を制作し、数々の国際映画祭に出品。様々なジャンルを探求し、ビーチパーティームービー、演劇ののグロテスクな翻案、狂気のコメディー、ドラマ、超自然的なスリラーなどを監督。徹底したビジュアルと様々な影響を受けた彼の世界観は、カラフルであらゆる壁を越えたものとなる。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 ジョセフ・カテ
出演 トーマス・アルデン、シンシア・カルト、ヌリツァ・エマニュリアン、ポーリン・ヘリー
スタッフ ヴァレンティン・アスティエ(撮影)
ジョセフ・カテ(編集)
シシル・ル・ガル(メイクアップアーティスト)
エミリー・メルピャット(助監督)
ジョアナ・ブーレイ(美術)
ギイ・トゥルロー(サウンド)
ロマン・ブラッシェ、ルーカス・モンジョ、ジョアンナ・オロ、ギョーム・パーラ(VFX)

上映スケジュール 9/16-9/20

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

多くの映画監督がそうであるように、映画を通して物語を伝えたいという欲求は、子供の頃からの観客としての喜びから来ているのは明らかですが、ほとんどの場合、言いようのない必要性、つまり宗教的な呼びかけから来ています。それが「天職」ということだと思っています。より現実的な観点から言うと、私がこの仕事で気に入っているのは、アートとクラフトの間、無形の創造的表現と技術的・理論的背景の発展との間のミックスです。この右脳と左脳のバランスの中で、私は最も充実感を得ることができます。

2.影響を受けた作品や監督は?

私の視聴者としての好みは非常に多彩です。私の考えでは、B級映画から気鋭の作家の映画化まで、アクション大作からメインストリームのコメディまで、「低俗な映画」というものは存在しません。ジャンル、色調、国、時代、さらには本質的な品質に至るまで、この多様性が豊かさを生み出しているのだと思います。私は、自分が影響を受けているのは映画全体であって、特定の映画からではないと考えています。とはいえ、私は特に、ある種の狂気をはらんだ、多面的な映画に敏感です。ジャンルを混ぜ合わせ、トーンを崩し、観客の期待を裏切るような映画です。ですから、ポン・ジュノ、マーティン・スコセッシ、ロバート・ゼメキス、ポール・バーホーベンなどの監督は、私の個人的なスタイルを確立する上で大きな役割を果たしています。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

フランスでは、毎年22万人の成人女性が身体的・性的なDVの被害に遭っています。私は監督として、見かけでは判断できない親密な人間関係の中にある有毒性を表現したいと思いました。しかし、このテーマはフィクションでもよく取り上げられていますし、視聴者がすでに見たことのあるようなリアルなドラマを演出したくはありませんでした。私は超自然的なスリラーという独自のフィルターを使って、真のオルタナティブを提供したいと思いました。社会的な意見表明と先進的な映像体験を組み合わせることは不可能ではないということを示したかったのです。字幕のアイデアについては、実際にカラオケをしていて思いついたものです。その場にいたカップルが、画面に表示される文字を見ながら口論していました。それがが夜を越えて続き、彼らの世界の一部となり、それ自体が争いの道具となることを想像しました。このコンセプトは視聴者を警戒させ、ナレーションに対する確信に疑問を投げかけるものだと思いました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

視覚効果に関する明らかな困難とは別に、最も難しかったのは肉体的、性的、心理的な暴力を伴うこの映画のストレスフルな雰囲気と、2人の登場人物の間の共犯関係の瞬間とのバランスを取ることでした。確かに、不健全な関係が暴力だけで成り立っていると考えるのは、実際よりも単純化していると言えます。許されないことを許すようにジュリーを駆り立てるのは、まさにロマンスの存在であり、優しいジェスチャーです。この困難を克服し適切なトーンを見つけるために脚本を何度も練り直し、役者と緊密に協力して役者の反応を可能な限り信じられるようにしなければなりませんでした。最終的には、自分の本能に耳を傾けることが重要でした。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

ゆうばりファンタは、アジアで最も有名で権威のあるファンタスティックな映画祭のひとつなので、私は単純に作品を応募しました。選ばれたことには、とても誇りに思います。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

時間を割いて観ていただけることに感謝します。もし私の作品を気に入ってもらえたら、私のVimeoチャンネルにある他の短編作品も気軽に観てみてください。