A+ Human

A+ Human

2022年/韓国語/韓国/24分/ジャパンプレミア

解説

夏の高校を舞台に、2021年に撮影された。遅刻ばかりしている高校生が暑い夏の日に渓谷の水を飲んでから優等生に変化し始めるファンタジードラマ。

あらすじ

2年5組を代表する遅刻魔スジンはユニコーンと呼ばれる優等生ドンヒョクを嫌っているが、渓谷の水を飲んでから、次第にドンヒョクのようになっていく。望んでもいないのに朝6時に目が覚め、遅刻もなくなり、勉強も進む。しかし、やたらにのどが渇いて巨大なタンブラーを持ち歩くようになる。1週間たつとユニコーンのような模範的な生活に嫌気がさし、元の日常に戻りたくなるスジン。問題は、なぜ自分が変わったのかをまったく知らないことだ。

監督

イ・ジニョン
1997年天安生まれ、ソウル育ち。900万人が暮らす大都市で育ち、都会的な趣向と視点を持つようになった。高麗大学でメディア学、史学を学ぶ。最終学期の映画の授業でデビュー作「A+Human」のシナリオを書いた。大学を卒業した現在は新たな脚本を執筆中。カメラ収集、旅行、ヨガ、料理、編み物が好きで、それが物語にも反映されている。地球を驚かせるすばらしい旅行映画を作り、美しく引退するのが夢だ。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 イ・ジニョン
プロデューサー ソ・イェウォン
出演 ノ・ユジュ、ユン・ヒョンス
スタッフ ナ・テウン(撮影)/コ・ソンギュン(同時録音)/キム・へイン(美術)/イ・ジュスン(ミキシング)/Indy Taen、Tory Rugo(VFX)/キム・ソンウン(助演出)/パク・ジェミン(ラインプロデューサー)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

大学でメディア学を専攻し、映像に関わる仕事はずっと続けてきました。特に撮影や編集を多く手がけました。映画は中学生の時から好きでしたが、映画学科ではなかったため挑戦できませんでした。最終学期に受けた映画の授業で短編シナリオを書いて提出しました。その「H+ Human」のシナリオが製作支援公募展で当選し、初めて映画を撮影することになりました。映画作りは本当に面白いと感じ、これからも挑戦しようと思っています。

2.影響を受けた作品や監督は?

中学生の頃に「ヨンガシ 変種増殖」という韓国映画を見ました。人間が変異種の寄生虫に次々と感染するという内容のパニック映画です。寄生虫の宿主となった人々は食欲が旺盛になり、のどの渇きがひどくなって水を求めます。スジンの体内に魚が入り込んだことを示す設定を何にするか悩んだ時、「ヨンガシ」を思い出し、魚が生存のために水が必要なのでスジンがのどの渇きを感じる、という話を考えました。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

大学の最終学期に映画シナリオの授業を受けました。個人課題として短編シナリオを提出しなければならず、悩んでいた時に魚のアイデアが浮かびました。私は夏に水をたくさん飲むほうです。あまりにもがぶがぶ飲むので、飲む前に水中に異物はないか確認したりします。たまにほこりや小さな虫が入っていたりしますから。それで自然に、小さな虫ではなく、とても小さな魚なら?のどが渇いてよく見ないでがぶがぶ飲んでしまったら?という考えに至ったと思います。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

低予算映画という点、そして魚のVFXが必要だった点の2つが挙げられます。ほとんどの短編映画と同様に少数のスタッフで撮影し、資金が足りずクラウドファンディングも行いました。人件費が不足していたので編集やDIも私が自分でしました。少ない予算でVFX担当者を探す必要がありましたが、韓国にはできる人が少なかったため海外のサイトで探してメールを送りました。台湾のIndyとToryが快く引き受けてくれたおかげで魚のVFXを完成させることができました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

アジアで一番歴史のあるファンタスティック映画祭なので絶対に出品したいと思っていました。今回選ばれたことはとても嬉しいです。「A+ Human」を初めて選んでくださった映画祭なので感謝の思いがより強いです。今年は現地を訪問できなくて残念ですが、多くの日本の観客の皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

私たちはしばしば、自分と違うという理由だけで誰かを嫌いになることがあります。スジンも自分とあまりにも違うドンヒョクが嫌いで理解できません。しかし互いを完全に深く理解しないと友達になれないのでしょうか?スジンはドンヒョクのようになっても、最後までドンヒョクの日常を理解することができません。それでもドンヒョクを友達として受け入れるようになります。そのように、ただ違いを認めることが良い友人関係の始まりかもしれないと言いたかったのです。