2021年/日本語/日本/88分
解説
本作は第一作目となった短編『歴史から消えた小野小町』が各地の映画祭で話題となった大野キャンディス真奈監督の初長編自主映画。2019年より構想し、2年間の製作期間を経て完成。
あらすじ
清水愛ちゃん(16)は、仕事人間であり毒親の父、鉄男に過度に束縛され、自由を知らずに成長した。父とは一緒に食事もせず、メールだけの仲。友達もおらず、オシャレも知らない愛ちゃんは、ある日偶然女装家の聖子と出会う。文化も生活も異なる2人は一緒に過ごす中で家族のようで友達のような関係になっていく。しかし、聖子にはある秘密があって…
映画祭参加経歴/表彰
第43回ぴあフィルムフェスティバル
監督
大野キャンディス真奈
1998/7/21生まれ。東京藝術大学在学中。2018年に処女作、映画「歴史から消えた小野小町」が映画祭に受賞し話題になる。映画監督としてSHINPA映画祭など出演、活動をしている。ミュージックビデオ(アニメーション)、絵画制作活動、幼稚園でのワークショップなども開催している。
スタッフ&キャスト
監督/プロデューサー/原作/脚本 | 大野キャンディス真奈 | 出演 | 坂ノ上茜 |
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スタッフ | ryo matsumura、竹井啓吾(助監督) 澤木宥吾、小島翔、呉大雅俊、小畑智寛、田村悠(撮影) 小畑智寛、野木亮太朗(録音) 博徒出陣さほこ(美術) 髙橋あみ(スタイリスト) 石川柚太(音楽) |
© Mutsumi Kameyama
上映スケジュール 9/16-9/20
- Huluでオンデマンド配信
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プログラミング・ディレクター塩田時敏コメント
形式にとらわれない、ガーリーでフェミニンな、ファンタスティック溢れまくりの表現がポップに炸裂。キャンディス=シロップ漬け氷砂糖の様な甘~い舌触りながら、ほろ苦きスパイシーな隠し味も。愛ちゃんの物語と同時に、女装家聖子の物語でもあるのだ。「ウルトラマンX」の山瀬アスナこと坂ノ上茜がキュートに快演。PFFアワード2021と同時ブッキングされた注目作。
Director’s Voice
1.映画制作をはじめたきっかけは?
一番初めは、自分が感じたことなど「みんなに伝わってほしい、映画を作らなきゃ!」という、ただただ、その感情と衝動で作り始めました。
2.影響を受けた作品や監督は?
ティム・バートン監督
3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?
家族とは何か、愛とは何かを考える機会がありました。
4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?
映画製作なんて本当に初心者ですし、やり方さえわかりませんでした。ここまで全てが大変でした。ただもうやるしかないのでやりました!
5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?
ゆうばりファンタスティック映画祭は、実は応募したことがあります。リベンジできて最高って感じです。そしてこれを機に、1人でも多くのお客様に観ていただきたいです。
6.ご覧になる皆さんへメッセージを
愛ちゃん物語は2019年から構想し、約2年の歳月が過ぎました。少女の成長ストーリーを絡めながら、現代の家族の形態について考えてました。血の繋がり、同じ家に住むという事、それだけが家族なのか?今まで家族という普遍的なものを考えていました。しかし、あるきっかけで、普通とはなんだろう?実はみんな普通ではなくて自分の常識で生きている。と思う事がありました。それは、「家族」も同じなのでは。確かなのはそこに「♡」がある事なのではないかと。映画には、沢山の、Love storyを密かに詰めました。この作品を多くの人に見て頂いて、心に何か残ればいいなと思います。