ある母

2020年/日本語/日本/10分

解説

介護疲れ問題が一層深刻になって来た現代、介護する者の大変さを象徴的に映像化しました。ある母・優香とその夫がある一人の女性の介護に苦労し、光を見出す物語です。最後に残るのは家族の絆、母になっていく意識の変遷を時間を逆回しにすることで印象的な映像で表現しています。

あらすじ

病室、ある母・優香はベッドの上の幼児をあやしている。 優香はベッドの上の10歳の女の子を世話している。彼女は手に負えず、苦悩を重ねる日々を送る優香。ついには殺意が湧いてくる。しかし彼女が作った折り紙を捨てようとした夫に激怒し、優香は女の子への愛情を 再確認する。優香は18歳の少女を世話しているが…

映画祭参加経歴/表彰

2020年8月門真国際映画祭最優秀脚本賞、
9月立川名画座通り映画祭グランプリ受賞、
11月 神戸インディペンデント映画祭入選上映
12月 函館港イルミナシオン映画祭観客賞
2021年 8月中国 MovieZone短編映画祭上映、ハンブルグ国際映画祭上映
10月 ダマー国際映画祭上映予定

監督


板橋知也
1994年8月2日東京生まれ
2011年 第8回世界絵画大賞展優秀賞
2016年 短編映画「SAUDADE」TUJフィルムフェスティバル1位
2017年 短編映画「99%」ぴあフェスティバル一次選出
2020年 短編映画「ある母」

スタッフ&キャスト

監督/原作/脚本 板橋知也
プロデューサー 恵水流生
出演 高良万春美、恵水流生、末田佳子、山下ケイジ、橋本ねね、天白奏音、高良咲瑠、西富嵩行
スタッフ 児玉佑貴・佐藤智也(録音)
板橋知也(撮影・編集・音楽)
井上颯人(助監督)
古谷晃太郎(特機)

上映スケジュール 9/16-9/20

9/16(木)00:00〈9/15(水)24:00〉より配信スタート!880円で72時間観放題!ご購入(課金開始)いただけるのは9/18(土)23:59までとなっています。Huluの作品と合わせて“計画的”にお楽しみください。
※ご視聴にはプラットフォームVimeoへの登録とお支払いが必要です。

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

小さい頃から、映像や写真が大好きだったのですが、決定的だったのは海外留学してた時でした。留学先の寮が砂漠の真ん中みたいな場所にあり遊ぶ場所がありませんでした。唯一少し自転車走らすと小さな映画館があったので、毎週週末通って、帰りはケンタッキーを食べるという生活を繰り替えしていたら、いつの間にか映画オタクになっていました。それと授業で物語を作るという課題があって、書いてみたら楽しくなってしまい、そこから映画を作ってみたいと思い始めました。

2.影響を受けた作品や監督は?

多分、自分の基盤になってるのは1999年にアメリカで製作された「不思議の国のアリス」のテレビ映画です。白昼夢みたいな空気感や、滑稽で混沌としていて、急に非現実的になる演出が好きな部分はこれが基なのかなと思います。幼少期のぼくは本当にテープが擦り切れるぐらい観てました。監督だと、ポール・トーマス・アンダーソン、クリストファー・ノーラン、アレハンドロ・G・イニャリトゥから影響を受けていると思います。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

話自体は複数の友人の話を基にしています。アルツハイマーを描いた作品は多くありますが、もっとビジュアル的に描いてみたらどうなるのだろうと思ったことが制作の動機です。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

今回の作品は僕にとっても実験的かつ挑戦的なものだったので、どのくらいの距離感で彼女たちを描くかとても悩みました。人間ドラマに寄せた脚本も書いたりしていました。結局当初からあったカルマ的なアイデアを集中して描くのみにしようと決めたのは、自主制作のショートフィルムでしかできない事をした方がいいと思ったからです。

5.本映画祭への応募動機と選外と知らされた時の心境、その後ゆうばりホープ選出の葛藤は?

ゆうばりホープに選出して頂いた時点でとても光栄に思います。選外でもだれかの目に触れて、反応を頂けるだけで、ぼくは嬉しい限りです。

※ゆうばりホープは惜しくも選外となった中から将来性が光る若手監督の作品を紹介する新カテゴリーです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

「ある母」をご鑑賞頂きありがとうございます。タイトルの「ある母」の”母”は、誰でもないし、誰にでもなりえる、という意味を込めてつけさせて頂きました。ぼくは「作品を観てなにかを感じて欲しい」と言うのは苦手なので、あまり多くは書けませんが、タイトルの意味通り、色んな解釈の仕方ができるものになっているかと思います。この作品が、少しでも何かに寄り添えることができたり、またなにかに向き合うことができるキッカケになれればと思います。