馬鹿者の軍団

BAKAmono

2022年/日本語/日本/49分

解説

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション」グランプリの中島悠作が、次回作支援金と貯金、みんなの温かい気持ちを基に作り上げた最新作☆『極東ゲバゲバ風雲録』から4年…結婚、婿入りを経て勢いのあまり遂に完成しました。スタイルは変わらず、しかし仲間は増えてパワーアップ!東北の地で悶々としていた創作意欲は衰えを知らず。寧ろ、東北だから”出来てしまった”作品です。

あらすじ

荒地の中、酒箱に腰掛けた青年は眠っていた。「おーい。何をモタモタとしているんですか?」と、彼を誘う鬼の声。青年は導かれるまま歩みを進め、行き着く先は汽車の中。しゅっしゅ、ぽっぽ、しゅっしゅ、ぽっぽ。頼んでもいないのに弁当屋からは絡まれ、他所の乗客は置物かのように口を利かぬ。まともな奴がようやく乗って来たと思えば、何やら様子がおかしいぞ。一体、何でこんな汽車に乗ったんだ。全体、どこまで連れて行かれるんだ。訳の分からぬ珍道中は、えっちらほっちら伸びてゆく。

監督

中島悠作
1994年11月1日火曜日生まれ。戌年の蠍座。宮城県出身、岩手県在住。立命館大学映像学部卒業。映画作家。最近婿入りし、本名は岡田悠作。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 中島悠作
出演 熊谷麻那、坂上昌哉、諸岡敏裕、中島悠作、なまはげちゃん ほか
スタッフ 中島悠作(撮影・照明・録音・編集・衣装・美術・音楽)/地球(照明)/岡田早希(助監督)/瓜生遼太郎(造形美術)/八島輝京(機材協力)/ご協力を下さった皆さま/ご厚志を下さった皆さま

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

17歳の時に家庭と学校から将来のこと(具体的には志望大学)を考えさせられて、「今までの自分に全く縁の無い所へ行って、全く縁の無いことをやろう」と半ば投げやりに思ったことが始まりです。そこで「仏像と同じ空気を吸いたい」という理由で京都を選び、調べていたら母校が引っかかり「そういえば映画好きだしな」という理由で映像学部に入りました。しかしながら、運良くそれが性に合っていたようでとても安堵しております。京都で出会った方たちに未だに助けてもらいながら制作が続けられておりますし、前作がきっかけで妻とも結婚できました。万歳!

2.影響を受けた作品や監督は?

『猿の惑星』(フランクリン・J・シャフナー、1968年) 『新宿泥棒日記』(大島渚、1969年) 『路上』(鴨田好史、1996年) 『パラダイスの夕暮れ』(アキ・カウリスマキ、2002年) 『ゾギラ ゲポパ ギギーメ 地獄の怪獣最前線』(田中まもる、2018年)

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

(宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」!と言いたい所ではありますが…)別役実の戯曲「ジョバンニの父への旅」を読んで安直で強い創作意欲が湧き出し、構想が始動しました。これは「銀河鉄道の夜」の勝手な続編なのですが、そこも含めた訳の分からなさに感動を覚え「おらもこんなの作りてえ!」となってしまい、それが困難の始まりでもありました…

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

せっかく支援金と制作の機会を得たのに、まず何を作れば良いのか分からなくなってしまいました。以前までは「震災以後と東北」をテーマに作品を作っておりましたが、いつまでも震災に拘ってはダメだなという気持ちがあったり、前作で自分自身による「震災への答え」を出してしまい、私の中に何も無くなってしまったのです。それから2年間は本当に何もできませんでした。その間に今の妻と出会ったり新しい友達ができたりして、それが刺激になったのでしょうか。とりあえず手を動かしていたら脚本が完成し、東北の仲間との撮影が始まったのです。

5.本映画祭で上映が決定した心境は?

まず、制作と上映の機会を与えてくれたゆうばり映画祭に感謝します。お陰さまで再び作品を作ることができました。夕張へ行けないことが残念ですが、また大地を踏める日を願っております。そして、協力してくれた皆様には大感謝します。お陰さまで私は元気です。みんな、ありがとう。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

地方だって、東北だって、映画は作れるんだよ!何がトーキョーだ?何がギョーカイだ?一対一じゃ負けないぞ!どうぞお楽しみください。ご感想もいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。中島拝