バーゲンセール・キラー

2021年/韓国語/韓国/9分/ワールドプレミア

解説

若者への不当に安い報酬が蔓延し、負け組同士の争いが激化する現代。殺し屋のキャラクターを通してブラックコメディーの形でこの現象を描きたかった。

あらすじ

失敗率ゼロのプロフェッショナル・キラーが、ターゲットを消すため屋上に上がる。ターゲットは現れず、依頼人から電話が来る。「ターゲットが遅れるそうです…。殺し屋さん、申し訳ありませんが、ちょっと割引してくれませんか?」

映画祭参加経歴/表彰

第3回 江陵国際映画祭(2021年11月予定)

監督


ヒョン・スルウ
1987年生まれ。短編映画「壁」が2010年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で北海道知事賞を受賞。その後「アレルギー」「それは牛のフンの臭いだった」「彼女の別れ方」などの短編映画を演出。映画、ドラマにも時々出演している。現在、初の長編作品を制作中。

スタッフ&キャスト

監督/原作/脚本 ヒョン・スルウ
プロデューサー キム・チュンイル
出演 イ・ヒョヌク、パク・ユノ、チャ・ヨンナム、キム・グムスン
スタッフ イ・ジェホ(助演出)
キム・ジュウン(編集)
ハン・ジョンアン(撮影)
ク・インモ(音楽)
イ・グァンウ(ミキシング)

上映スケジュール 9/16-9/20

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

幼いころ、テレビで放送される映画を観たりビデオを借りて観たりするのが好きでした。青年期になって、他の人より映画をたくさん観ていることがわかり、映画制作の勉強をすることを決めました。それから現在まで映画を続けています。

2.影響を受けた作品や監督は?

北野武監督「みんな〜やってるか!」
三木聡監督「転々」「亀は意外と速く泳ぐ」

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

フリーランスで映画や映像を作る仕事をしています。仕事を依頼してくるクライアントの多くは、安い報酬で良いものを求めます。私はいつも最善を尽くしますが、与えられる時間は限られています。できれば対価をもっと多く払ってほしいです。ちょうど社会的な現象を表す「情熱ペイ」という言葉が登場し注目されています。これは、企業や公共団体が経験と機会を提供するという名目で、若者に十分な賃金を支払わない現象を示す言葉です。この状況を風刺し、私のようなフリーランサーを「プロの殺し屋」として、クライアントを「しつこく割引を求める客」として描きました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

いくつかの制作支援金プログラムに応募したものの、うまくいきませんでした。映画のエンディングは元々違うものでしたが、気に入らず、制作を先延ばししていました。ある日、ふとエンディングのアイデアが浮かんで制作を開始しました。情熱ペイを風刺する問題意識をもつ映画なので、スタッフや俳優には正当な給与を支払わなくてはなりません。最終的に500万ウォン(約48万円)ほどの費用がかかりました。私の通帳は軽くなりましたが、心も軽やかだった作品です。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

ゆうばり映画祭は私が初めて参加した海外の映画祭です。駅の隣の屋台にたくさんの人が集まっていて、そこで海外の映画人と交流し友達になりました。今も連絡を取り合い情報交換をしています。市民・観客の熱心な応援や、ストーブパーティーが記憶に残っています。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

コメディーですが、社会的メッセージが込められた作品です。楽しんでください!