COMPASS

COMPASS

2021年/日本語/日本/14分

解説

日本大学芸術学部映画学科卒業制作作品。自分の大切な存在の死をきちんと受け止めて悲しむことの大切さ、そして人生の幸福を実感し自覚することをテーマに制作した短編映画です。

あらすじ

10歳の少女ツキは生まれた時からずっと一緒に暮らしていた飼い猫のミミを亡くすが、実感できずに火葬場の煙を見つめ立ち尽くしていた。しかし、ふと気がつくと水辺のほとりにいてネコという不思議な存在と出会う。困惑しているツキにネコは「大丈夫!これからツキちゃんのこと僕がお家まで送るから」と言い、ツキの手を取って2人は旅に出るが…。

監督

荒川ちか
幼少期よりアニーに憧れ芸能界に入る。出演作は映画「東京家族」(山田洋次監督作)、NHK2011年度前期連続テレビ小説「おひさま」などがある。初主演ロシア映画「ヤクザガール二代目は10歳」では2011年にルーマニアのコメディ・クルージュ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。日本大学芸術学部に進学後は自主的に映画・MV制作を手掛け、福井駅前映画祭、夜空と交差する森の映画祭、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などの映画祭で上映される。

スタッフ&キャスト

監督/原作/脚本 荒川ちか
プロデューサー 二見悠
出演 新津ちせ、荒川ちか
スタッフ 岡田冬馬(撮影)/早坂由希乃(録音)/安藤百花(音楽)/快歩(衣装)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

元々子役として活動をしていたので映像制作には興味があったのですが、兄が大学で自主制作の映画を撮るようになってから、撮る側にさらに興味を持つようになりました。高校生になってから兄の友達に協力してもらい、初めて短編を撮ったのですが、その経験が刺激的でとても楽しく「もっと制作に関わっていきたい」と強く思い映像の大学に進みました。
今は監督と俳優を両立できるよう日々精進しております。

2.影響を受けた作品や監督は?

生きてきた中で最も影響を受けた作品はミュージカル「アニー」です。これは自分が俳優を始めるきっかけになった作品で、「アニー」を観ていなかったら今頃、自分は俳優をやっていなかったのではないでしょうか。
その後、映像制作するようになって影響を受けた作品は曽利文彦監督の「ピンポン」、ルイ・マル監督の「地下鉄のザジ」、荻上直子監督の「めがね」です。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

「COMPASS」を作る直前に、最愛のペットにゃあごの死というとても悲しい別れを経験しました。私はその事実を受け止めることが出来なくて、ずっと悲しみが拭えず、毎日にゃあごのことを想い泣いていました。この悲しみをどう受け止めればいいか、どうしたら乗り越えられるのか、そう考え続けた結果、私は作品の中でこの悲しみを昇華することを選びました。
この短編は私のように大切な存在と別れなければならなくなってしまい、悲しみを抱えた方たちに寄り添える、そして前を向くきっかけになる作品になることを願い制作しました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

コロナ禍での撮影、16mmフィルムでの撮影、真夏の中での着ぐるみ撮影などたくさんの困難があり、もう本当にどうしたらいいんだ!と頭を抱えた場面がたくさんありました。しかしギリギリのところでなんとか踏ん張って、スタッフのみんなに救われ、無事に完成まで漕ぎ着けることが出来ました。本当にワガママをたくさん言ったにも関わらず最後まで一緒に駆け抜けてくれたメンバーには頭が上がりません。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

いろんな方に作品を観ていただきたいという思いから、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に応募させていただきました。オフィシャルセレクションから外れてしまったのは残念ですが、こうやって見ていただける機会をいただけてとても嬉しいです。ただ自分の作品を映画館の大きなスクリーンで観ていただきたいという気持ちもあるので、今後も映画制作を頑張っていきたいと思います!

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

この作品は私の大切な存在を失くしたことから生まれ、自分の大切な想いを詰め込んだ作品になります。
「COMPASS」が少しでも誰かの心に寄り添える作品になっていたら嬉しいです!