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2021年/日本語/日本/25分/ワールドプレミア

解説

世の中には、妊娠・出産という命懸けの行為に向き合う女性に対して、思いやりのない言動をする男性は少なくありません。それは偏に女性への”想像力の欠如”に他ならないと思います。そんな自身の考えをこの映画制作に向き合わせたのは、本作にも登場する『アステカ式陣痛緩和法』 との出会いでした。僕は本作を通じて、前作『Sharethe Pain』でも描いた”痛みの共有”を行うことにより、想像力の重要性をより分かりやすく、さらに痛々しく、特に男性の視聴者に対してメッセージしていきたいと考えています。

あらすじ

妊娠末期のアカリは、将来の為に出産ギリギリまで仕事や倹約生活に勤しんでいた。そんなある日、貧血を起こして早退したアカリが、夫テッペイと後輩ミドリカワの不倫現場に遭遇してしまう。アカリはその場でテッペイに離婚を突きつけ、さらに精神的ショックから破水してしまい、そのまま出産する事に。なんとかアカリに許してもらいたいテッペイがとったとある行動とは…。

監督

中嶋駿介
1987年、富山県生まれ。2012年よりCMディレクターとして、ナショナルクライアントのTVCMやwebムービーを手掛ける。また、クリエイティブチームN2B+peledona名義でCreepy NutsのMVも数多く手掛けている。 2020年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020ショート・コンペ部門で優秀芸術賞を受賞した初監督中編映画「Share the Pain」が池袋シネマ・ロサにて劇場公開。映画作りでは”痛み”を表現することが多い。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 中嶋駿介
プロデューサー 中嶋駿介、永井農
出演 大門嵩、吉志柚香、今城沙耶、葉丸あすか、山下ケイジ、園田シンジ、獣神ハルヨ、森りさ、小倉百代、深月信之介
スタッフ 師岡臣官(撮影)/市川高穂(照明)/古谷正志(録音)/星野裕雄(録音)/山本”ぶち”真勇(音楽)/舟﨑彩乃[UpperCrust] (ヘアメイク)/綾部秀美(衣装)/関谷隆信(整音)/福岡晃久(VFX)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

広告の仕事を始めて7年目に突入した頃、突然、誰かのメッセージを代弁する広告では無く、映画という形で自分のメッセージを発信したい!と思い立ち、本格的に映画制作をはじめました。

2.影響を受けた作品や監督は?

スタンリー・キューブリック監督の「時計仕掛けのオレンジ」とアンドレイ・タルコフスキー監督の「ノスタルジア」から特に影響を受けていると思います。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

インターネットで見つけた、作者不詳の壁画『アステカ式陣痛緩和法』 から多大なインスピレーションを受けています。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

外ロケ時のゲリラ豪雨です。ゲリラ豪雨のせいで再撮になってしまい、追加のお金もかかってしまいました。さらに、再撮の時もまさかのゲリラ豪雨がリターンズしてきやがったので、あの時はもう映画の神に挑む気持ちで、みんなで気合で乗り切りました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

応募動機は、多くの方に観てもらえる機会を得る事と、関わってくれたみんなのためです。僕は映画祭を映画を通して役者さんやスタッフさんを紹介する場でもあると考えているので、ゆうばりファンタという大きな舞台にみんなを連れて行くことが出来てとても嬉しいです。あと、前作『Share the Pain』でいただいた優秀芸術賞の賞金も使って制作しているので、その点も感慨深かったです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

特に男性の方に”痛てえ!”と思っていただきたいですね。もちろん”アレ”が出産の痛みとは全くの別物である事は重々承知なのですが、”出産はこれくらいリスキーで命がけなんだよ”と想像させる事は出来ると思います。ご感想、ご意見お待ちしております!