DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない

DEAD OR ZOMBIE / With or without zombies, we will never change our self-assessment

2022年/日本語/日本/42分/ワールドプレミア

解説

日中韓合作映画『湖底の空』(2019年製作)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞した監督の佐藤智也が、映画祭より支援金を受けて製作する短編映画。主演は、「ちゃおガール2012☆オーディション」準グランプリを受賞し、2014年から3年間さくら学院に所属した倉島颯良。ゾンビメイク第一人者の江川悦子(メイクアップディメンションズ)が手掛けた本格的なゾンビを背景に置きながら、ホラーでもアクションでもない終末期の人間ドラマである。

あらすじ

ゾンビが発生し、感染拡大を防ぐために隔離された地方都市。女子高生の早希は、ゾンビとなった家族を世話するために隔離地域に残り、あまり危険ではないサバイバルを繰り広げる。ゾンビ発生前には不登校になり、家族との関係がぎくしゃくしていた早希にとって、それは新しい生活だった。

監督

佐藤智也
大学在学中より映画製作に関わる。初の16ミリフィルム作品『マレヒト』(1995年)や、『L’Ilya イリヤ』(2000年)はゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映され、『L’Ilya イリヤ』は審査員特別賞を受賞。その後も『舌デッドリー・サイレンス』(2004年)、短編『三つ子』(2010年)を製作し、韓国、アメリカの映画祭で上映された。韓国人女優イ・テギョンを主演に迎えた『湖底の空』で2020年ファンタスティックゆうばりコンペティション部門グランプリを獲得。

スタッフ&キャスト

監督・脚本 佐藤智也
プロデューサー 岡田裕、吉田邦彦、熊谷睦子、猪股祐一郎
出演 倉島颯良、みやべほの、松村光陽、大西多摩恵、吉川勝雄、宮澤寿、須田晶紀子、上村愛香、加藤伊織、村上秋峨、Phillip Bachman、Sergio Elias
スタッフ 永野敏(撮影・照明・編集)/古賀陽大(録音)/内田剛史(VFX)/谷口尚久(音楽)/江川悦子、佐々木誠人(特殊メイク)/山本仁美(メイク)/濱田恵(衣裳)/山本裕里子(装飾)

上映スケジュール 7/28 thu 19:30-23:59

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

高校生の頃、アンドレイ・タルコフスキー監督の『ストーカー』を観て、不思議なSF設定と異国の人たちの心の内に圧倒されました。そのような非商業的な映画を作るにはどうしたらいいか考え、結局のところ自主製作が続いてしまいました。

2.影響を受けた作品や監督は?

アンドレイ・タルコフスキー監督『ストーカー』がすべてです。と言いつつ、この映画のために、ジョージ・A・ロメロ監督の初期3部作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』を見直しました。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

オーストラリアの7分の短編『Cargo』をYouTubeで観て、ゾンビ映画の可能性を感じました。ジョージ・A・ロメロ監督のおかげでゾンビのルールは、ゾンビ映画を見たことがない人だってある程度知っているので、設定が楽です。一方で最近は「走るゾンビ」が主流。この映画ではロメロ初期3部作の設定を大切に、「走らない、ウイルスのせいにしない、人肉を食う」という基本に立ち返ろうと思いました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

12月に北関東に出かけてのロケでしたが、日照時間が妙に短くて、午後1時ぐらいから太陽が傾いている印象でした。スタッフは少なく、ゾンビメイクもしなきゃいけないのに。それでもスタッフ・キャストがミスなく事故なくベストを尽くし、なんとか撮り終わりました。

5.本映画祭での上映が決定した心境は?

グランプリをいただいた『湖底の空』がファンタスティック映画祭にしては地味かな〜?と思っていたので、支援金を受けるのならゾンビぐらい出そうという思いがありました。ただ、それでも相変わらず地味なので、どう見られるのか心配ですが。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

コロナ禍で「ウィズ・コロナ」なら、ゾンビ禍では「ウィズ・ゾンビ」になるのではないでしょうか? SWAT隊員でもミラ・ジョヴォヴィッチでもない一般庶民の物語です。