廃人コンビナート

LOOP

2021年/日本語/日本/30分/ワールドプレミア

解説

見ること知ること、見ないこと知ろうとしないこと。無知の知とは。幸せと不幸せは表裏一体にある。日雇い労働者として無欲に生きる男から見える現代社会を描いた作品。

あらすじ

松田健は妹の倫子と二人で暮らし、幼い頃から出身地による差別を受け育った。恵まれない環境の中でも、不器用ながら明るく過ごしていたが、自分の力では変えられない現実があることを身をもって知ることになる。そして、酒好きで明るい性格は一変した。故郷を離れ、日雇い労働をしながら、日々読書をし、人間や社会の仕組みを知っていく中で自分の価値観を確立していった。都合の良い情報だけを信じ資本主義に振り回され己の欲求のみを満たし人の目を気にしながら生きる大多数の人間を廃人だと考え、何も知らずに幸せそうに生きている人間を見て、軽蔑に近い感情を抱いていた。しかし、ふと自分は幸せなのかと自身に問いかけた時に答えがわからなくなってしまう…

監督

Semio
自身のミュージックビデオを制作し始めたことをきっかけに2016年から本格的にビデオクリエイターとしての活動を開始し、その後、企業VP, WebCM, ミュージックビデオなどの映像制作を経て、今作品で初となる短編映画を制作。また今作品の劇判は、作曲、アレンジ含め全てを1人で担当。

スタッフ&キャスト

監督 Semio
プロデューサー 杉田大祐
脚本 Semio、杉田大祐
出演 杉田大祐、桂川明日哥、田中陸、宮下シンガロング
スタッフ Semio(照明)/Semio(撮影)/Semio(音楽)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

本作が僕の初めての映画作品ですが、制作のきっかけは、主演兼プロデューサーを務めてもらった杉田さんとの出会いです。杉田さんとは映画の話をする機会が多く、長年抱いていた「いつかは映画を撮りたい」という僕の思いと、自身も制作に携わり映画を作りたいという杉田さんの思いが合致して、一緒に映画を制作することになりました。

2.影響を受けた作品や監督は?

マーティン・スコセッシ/フランシス・フォード・コッポラ/デヴィット・フィンチャー/ブライアン・デ・パルマ/レオス・カラックス/ジャン・リュック・ゴダール/テリー・ギリアム/小津安二郎 等

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

僕はミュージシャンとしても活動しているのですが、映画制作をするにあたり、自分の楽曲を映画化してみたいと考えていました。本作は過去に制作した同タイトルの楽曲の世界観を元に、杉田さんと共に脚本を作りました。出会う人間や環境、そして芸術作品によって人の価値観は変化していくものだと思いますが、自身の楽曲を元にした映画ということもあり、この作品には僕自身が辿ってきた思想や哲学の変遷が、部分的に反映されていると思います。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

映画制作自体が初めてだったことに加え、撮影・編集・劇判制作を1人で行ったので、困難の連続でした。その中でも特に、本作はメッセージ性の強い作品ということもあり、ショートフィルムという枠の中で、どれだけの情報やストーリーを詰め込むか、最後の最後まで悩みながら制作しました。編集作業を完全にストップする程行き詰まった時期もありましたが、杉田さんとのディスカッションを重ねていく内に、作品をあるべき方向へと軌道修正していくことが出来ました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

沢山の人に届けたいと思い、応募しました。歴史ある映画祭の上映作品に選出され、非常に光栄です。楽しみにしています。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

皆さんにお届けすることができ、大変嬉しく思います。是非最後までお楽しみください。この映画が自分の人生や幸せについて、振り返ってみたり、考えたりするきっかけになってもらえれば本望です。