いつかのタカハシ ver. 2

Itsukano Takahashi ver.2

2022年/日本語/日本/37分/ワールドプレミア

解説

2016年に制作した短編映画「いつかのタカハシ」の五年後のストーリーを付け加えた「いつかのタカハシ ver.2」です。もし、自分の欲求に素直に生きている人がいるのなら、それは「タカハシ」みたいな人ではないでしょうか?

あらすじ

主人公のタカハシは仕事もせずに毎日ダラダラと過ごしている。40歳を過ぎているが、いまだに田舎の母親からお金を送ってもらっている。ある日、競馬で勝ったタカハシは、酒を飲みに出かけ、その帰りにデリヘル嬢を呼んだ。それからというもの、タカハシはそのデリヘル嬢のことを忘れられなくなってしまう・・・。五年後、何もやる気が起こらないタカハシは、ホームレスになっていた。一方、香田(46)は会社をクビになり再就職を目指すが、一向に職が決まらない。そんな香田はタカハシと出会い、二人は香田の中学生の時の夢であったAV業界の門を叩くのであった。

監督

原田裕司
1976年生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、シナリオ講座に通う。27歳の時にビデオカメラを購入し、独学で自主映画を撮り始める。2011年に制作した短編映画「壁女」が国内の短編映画祭で18冠を達成し、世界最大の短編映画祭であるフランス・クレルモンファラン国際短編映画祭でメディアテーク賞と審査員特別賞を受賞。2012年に制作した短編映画「冬のアルパカ」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で北海道知事賞を受賞。2013年に青春Hシリーズ第31弾「できる子の証明」で商業作品デビュー。2018年から長岡造形学で非常勤講師として学生に映像を教えている。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 原田裕司
出演 高橋信二朗、アサクラ、阪東正隆、香取剛、西本ヒカル、松田弥生、清水智波、大迫一平、溝口裕介、鈴木義君、那須川剛、吉原麻貴、デリック・ドーバー
スタッフ 原田裕司(撮影)
田村専一(録音)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

高校三年生か浪人生だった頃、深夜のテレビで岩井俊二監督の「FRIED DRAGON FISH」を見て、自分も映画を作ってみたいと思いました。その後、映画とは無縁の大学へ行き、映画を作ることなく卒業しました。大学を卒業してからも映画を作ってみたいという気持ちはありましたが、どうやって映画を作ればいいのか分からず、またビデオカメラや編集機材(パソコン)を買うお金もありませんでした。そこで思ったのが、シナリオだったら紙とペンがあれば、誰にでもできると安易に考え、シナリオ講座に通ったのが映画制作をはじめたきっかけです。

2.影響を受けた作品や監督は?

「復讐者に憐れみを」 パク・チャヌク監督
「オアシス」 イ・チャンドン監督
「息もできない」 ヤン・イクチュン監督
「ばかのハコ船」 山下敦弘監督
「セブン」 デビット・フィンチャー監督
「ドント・ウォーリー」 ガス・ヴァン・サント監督
「奇跡の海」 ラース・フォン・トリアー監督
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」 ジャン=マルク・ヴァレ監督

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

Sundayカミデさんの「ダラダラ」という曲のミュージックビデオを勝手に作ろうとしたのですが、その曲がソフトバンクのCM曲として使われることになり、ミュージックビデオを作ることができなくなってしまいました。ミュージックビデオは「ダラダラ」からインスピレーションを受けて考えたストーリー仕立てだったので、そのままの設定でショートフィルムに変更したのが、本作の制作動機になります。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

出演者はとても大変だったと思いますが、僕自身、困難だと思ったことは特になかったです。久しぶりの映画制作だったのもあって、とても楽しかったです。もともと一人で撮ろうかなと思っていたので、田村さんが録音スタッフとして来てくれたのは、本当にありがたかったです。なので、出演者と田村さんにはとても感謝しています。ありがとうございました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

ゆうばりファンタスティック映画祭しかない!と思って応募しましたが、選出されるとは正直思っていませんでした。選出の知らせが来た時は、とてもうれしかったです。うれしすぎて、その日は興奮してしまい、朝まで眠れなかったです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

ダメな人を描くのが好きです。ダメな中にも一本筋が通っているような人に魅力を感じます。この作品を楽しんでもらえればうれしいですが、好き嫌いのある作品だと思っています。好きになってくれたら、ありがたいです。もし、不快にしてしまったら、ごめんなさい。