見られて(る)た

They are/ware watching

2022年/日本語/日本/25分/ワールドプレミア

解説

前半部分の「見られてる」と後半部分の「見られてた」の2パートが補い合って一つの作品「見られて(る)た」になっている。平岡亜紀が監督した「見られてる」は疑心暗鬼、思い込みや先入観が生み出す恐怖のホラー作品。曽雌康晴が監督した「見られてた」は前半部分とは打って変わったコメディ・テイストのファンタジー作品だがラストに平岡監督の「見られてる」につながるギミックが仕掛けられている。各々が独立し、個性の違う二人の監督作だが一つの作品としての統一感がある。また、見た人それぞれの解釈が可能なので鑑賞後に意見交換をしたくなる作品でもある。

あらすじ

都内で一人暮らしをするOLの紗耶香は部屋で起こり始めた奇怪な現象に悩まされていた。ある夜、いるはずのない“何か”に襲われるが、寸前のところで“何か”が急に苦しみだし助かる。相談した警察からは監視カメラに映った怪しい男がいると告げられるが紗耶香は人ではない“何か”に見られてるという気配が拭えなかった…。(見られてる)
奇妙な体験をし、とある空間に閉じ込められてしまった紗耶香と米山。二人はなんとか抜け出そうと協力するが一筋縄には行かない。偶然に抜け出すヒントを得た米山は不思議な能力を使い脱出を試みるが…。(見られてた)

監督

平岡亜紀、曽雌康晴
映画監督・俳優。2020年、第8回八王子Short Film映画祭にて監督作「知らない息子」がグランプリを受賞。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021や、あいち国際女性映画祭2021などの映画祭に選出される。2021年には、監督作「父さん」が、第一回KADOKAWA日本ホラー映画大賞にて審査員特別賞を受賞。(平岡)
東京都出身。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の脚本の素晴らしさに感動し日本大学芸術学部文芸学科に進学し脚本家を志す。学生時代に「脚本を書くなら役者もやってみたら」というアドバイスに従い芝居を始め、現在も役者を続けている。YouTube動画制作を経て今回が初監督作品。(曽雌)

スタッフ&キャスト

監督/脚本 平岡亜紀、曽雌康晴
出演 平岡亜紀、曽雌康晴、椿かおり、犬塚俊輔、大沢真一郎、清水崇
スタッフ 淡路美里(メイク)/山田かおり(小道具)/藤井俊輔(照明)/岩波昌志(整音)/佐久間みなみ、小塩美空(効果)/大澤信一郎(助監督)/曽根剛(撮影)/平岡亜紀・曽雌康晴(脚本・編集・監督)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

元々俳優として活動していましたが、5年ほど前に「ハリウッド映画に出演する」という大きな夢を叶えるべく渡米しました。在米中、演じることのできないもどかしさで「自分で映画を作り、それに出演しよう!」と思いたったのがきっかけです。(平岡)
いろいろと間をすっ飛ばすと、小学生のときにロバート・ゼメキス監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見たことがすべてのきっかけだったと思います。(曽雌)

2.影響を受けた作品や監督は?

ホラー映画でいうと、「ローズマリーの赤ちゃん」や「マウスオブマッドネス」が好きですが、今作はまたちょっとタイプは違いますね。(平岡)
ロバート・ゼメキス監督「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。清水崇監督。雨で撮影が中断し現場の空気が重くなっていた時、ほんの少しの間雨が止んだら清水監督がコミカルに天を仰いで「ありがとー!」と大声で叫んだことでスタッフやキャストが和み、士気が上がりました。自分の現場でも明るくユーモアを忘れずにと影響を受けました。(曽雌)

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

もともとホラー映画が好きで、「どうやったらホラー映画って作れるのだろう。物は試しだ!作ってみよう!!」と突発的に脚本を書き始めました。勢いで作った作品がこちらです。大変でしたが最高に楽しかったです。(平岡)
それぞれ独立した二つの作品を「卵が先か、鶏が先か」のような円環する一つの作品に仕上げられたら面白いだろうなと思ったのが動機です。脚本の段階でキモであった円環が興味から外れたのですが、円のように時が戻るというSF要素はインスピレーションとして残りました。(曽雌)

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

主役を演じながら、監督や制作も行っていたので、現場ではキャパオーバー気味だったのですが、クルーの皆様にフォローしてもらい、なんとか撮り切りました。ついでに今作で初めて編集もやったのですが本当に大変でした。早く慣れたいです。上手くなりたい。(平岡)
端から見ると困難は数多くあったように思えたかもしれませんが、あまり困難だと感じませんでした。単純に楽しいとも少し違う気がするのですが、夢中になっていたらなんとか乗り越えていたようです。(曽雌)

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

YIFFFは、一度は参加してみたいと思っていた映画祭だったのでホラーを作ったら絶対応募しようと思っていました。遂に今回初参加となり、とても嬉しいです。沢山勉強したいと思います。(平岡)
役者として連れてきて頂けたゆうばり映画祭に監督として参加できたらという思いで応募させていただきました。選出され打ち震えるほど光栄なのはもちろんですが関わってくれた全ての方々、何となくでも気にしてくださった全ての方々に少しは報いることができたのかなと思うと人目を憚らず号泣したいほど嬉しいです。(曽雌)

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

今後も、ホラー映画に限らず沢山映像作品を作って行きたいと思っていますので、応援いただけたら幸いです。皆様の貴重な時間をいただき、ありがとうございます。感想など頂けると幸いです。(平岡)
貴重なお時間を割き、ご覧いただけることに感謝いたします。映画を見ることのワクワク感やドキドキを少しでもご提供できたらこんなに嬉しいことはありません。ゆうばり映画祭には他にもたくさん面白い作品がございますので併せて楽しんでください。僕も楽しまさせていただきます。(曽雌)