Rendezvous

ランデヴー

2020年/サイレント/日本/5分

解説

「私たちを魅了し熱狂させる、小さな映画の宝石。」――(ローマ・プリズマ国際映画祭、評論より)世界各地の映画祭で、興奮と賞賛を巻き起こした短篇映画「Rendezvous(ランデヴー)」が満を持して、ゆうばりファンタに上陸する!――2020年5月初旬、国内初となる「緊急事態宣言」のさなか、東京(渋谷青山)で撮影が敢行された掌篇作。近未来SF、サイレント、映像詩、ホラー、そしてロマンス――あらゆるジャンルが詰め込まれた、電光石火のコメディ映画である。

あらすじ

封鎖され、通りに人の消えた近未来の東京。かつては「待ち合わせのメッカ」――だった場所。そこで、若い女が男を待っている。しかし彼女の前に現れたのは、ガスマスクの怪物だった――

映画祭参加経歴/表彰

ニューヨークムービーアワード 最優秀コメディ映画賞
ロンドンインディペンデント映画祭 最優秀外国短篇映画賞
バルセロナプラネット映画祭 最優秀監督賞
ロサンゼルス・アジアン映画祭 最優秀撮影賞
ロンドン国際シネマ祭 最優秀撮影賞 ほか
プラハ国際インディーズ映画祭(ワールドプレミア)
グラスゴー・ワールドオブフィルム国際映画祭(UKプレミア・オンライン上映)
ロンドン国際シネマ祭(オンライン上映)
ヒューストンコメディ映画祭(USプレミア)
東京リフトオフ国際映画祭(オンライン上映)

監督


宇都宮弘毅
神奈川県出身。広告、コマーシャル、MVなどの演出に携わる映像作家。その独自の視点とスタイルは高い評価を得ている。短編映画「ランデヴー」は、自身十数年ぶりの自主映画作品となる。
https://www.gardenpictures.info/

スタッフ&キャスト

監督/プロデューサー/脚本 宇都宮弘毅
出演 葵うたの、山本一賢
スタッフ 花川傳三郎(撮影)
島田尚(音楽)
仲村学(CGアーティスト)
小谷野芳旭(チーフ助監督)
沼田裕介(助監督)
笹田純矢(助監督)
松本茜音(助監督)
金子明彦(スチール撮影)
Kenshi(出演協力)

上映スケジュール 9/16-9/20

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

大学の頃、サークルでラジオドラマを作っていました。音だけの世界も楽しかったのですが、映画を撮ろうと、友人といっしょにフジカで8ミリフィルムを回しだしたのが最初です。

2.影響を受けた作品や監督は?

道、博士の異常な愛情、市民ケーン、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ、タクシードライバー、ブレードランナー、アニー・ホール、ディアハンター、エクソシスト、東宝金田一シリーズ、陽炎座、異人たちとの夏、たんぽぽ、エトロフ遙かなり、欲望の翼、Fried Dragon Fish、グランブルー、Mr.Boo!、キャノンボール、スーパーマン、アンタッチャブル、トラフィック、Narc、レザボア・ドッグス、エル・トポ、ノスタルジア、不思議惑星キン・ザ・ザ、ウー・キリガナイネ・・

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

忘れもしない、2020年4月15日のこと。それは、1枚の写真でした。私の友人がFacebookに写真を投稿しました、「今東京がこんなになってる…」と。その写真には、原宿・青山通りに、ほとんど誰も居ない光景が広がっていたのです。私は、衝撃を受けました。なぜなら「美しかった」からです。人の消えたアップタウンは不気味なほど、幽玄な美しさに充ちていた。「この景色を収めなければならない」——。それもただ撮るのではだめだ。物語が必要だ、どこかカウンターな物語が——。それも「急ぐ必要」のあるものでした、不要不急などではなく。そこからです、全ては。物語を数日で書きあげ、緊急事態が解除される「前」に具現化する、というミッションに変わりました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

言うは易し、困難の連続でした。2020年4月、緊急事態宣言下。それも第1弾、ファーストシーズンです。テレビでは連日連夜、コロナです。住む街では、市役所から拡声放送が流れてくる、「明るい未来のために、不要不急の外出は控えましょう」——日に何度も。そんな中この映画の準備をするのは、テロリストにでもなった気分だった。言わば公共的恩恵と個人的アートが乖離する日々。自分がやめようと決めたら、いつでもやめることができた。しかしある種様々な「同調」を乗り越えたのは結局、当初から続く強い想いでした。この光景は「二度と訪れない」。——そこでお前に何ができるんだ?この気概に呼応するように友人、スタッフ、キャストが集まりました。むろん撮影自体も大変でしたが、この映画は完成しました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

ゆうばり国際ファンタ。歴史、伝統と情緒ある大会で、応募しない手はありませんでした。また、『国際ファンタスティック映画祭』という称号に、個人的な思い入れもありました。往年の「アヴォリアッツ国際ファンタ」を、「東京国際ファンタ」を、憶えている方はどれだけ居るでしょうか。このゆうばりファンタを含む、伝統的な「ファンタスティック映画祭」は私にとって、常に憧れです。怪奇で、SF(すこしふしぎ)な・・、私の作品もそんなファンタスティックな映画であればいい、と心から願っています。ゆうばりファンタは映画作家が一様に「素晴らしい」と言う大会です。今回、現地に行けないことが残念でなりませんが夕張の方、また、Huluにて全国の皆さん、セイハロー!です。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

この映画には4つの登場人物が出てきます。そのうち2人はもちろん、主演の葵うたのと、山本一賢です。彼らが織りなす「ソレやアレ」、そのフレッシュな魅力を堪能してほしい。そして第3のキャストが、「音楽」です。島田尚が仕立てた劇伴は、あらゆる時代・ジャンルを横断します。最後に、大物のキャストが控えます……それが「街」そのものです。もう二度と、懇願したって見せてはくれない、その「表情」をどうぞご鑑賞あれ。——多くを書きましたが結局のところ、これはSFコメディです。「ランデヴー」のひとときをどうぞお愉しみください。