Re:TRY

Re:TRY

2021年/日本語/日本/21分/ワールドプレミア

解説

コロナ禍が明けた、2030年を舞台にした青春を混ぜたSFコメディ。タイトなスケジュールで、わずか2週間で撮影を行った超大作。脚本の執筆、製作する上で、とにかくこだわり抜いたことは、観ている人々に「何を伝えて、何を考えて貰いたい」のか。コロナ禍でいつコロナが収束を迎え、いつ「当たり前の日常」が戻るのか分からない中で、今を考え、未来を見据えた内容となっている。コロナ禍を過ごす今の人々に、「本当に自分がやりたいことは?」を訴えかけ、「理想の学校生活」について考えさせる物語。

あらすじ

時は2030年。大山遥香は、学校創立者の原田氏の依頼のもと、特別派遣生徒として山椒高校に潜入した!コロナ禍の学生時代を過ごした教頭が、独自に計画した「自身の理想の学校を創る」という陰謀により、山椒高校は有名な問題校となっていた。大山のミッションは、山椒高校を再び活気のある普通の高校に戻すこと。大山の再建計画は、特殊能力を持つ2人のクラスメイトに気づかれる。しかし、逆にクラスメイト2人と協力して、教頭の計画を阻止しよう奮闘。しかし、そこに立ちはだかる教頭の計画…・果たして彼らの高校生活はどうなってしまうのか!?

監督

石田瑞樹
現在大学3年生。俳優、映像監督。俳優として『真犯人フラグ』や『ハニーレモンソーダ』等に出演。映像を中心に映画やドラマ、CM等に出演している。その傍ら、武蔵大学 映画研究会にて作品創りを行う。通常の活動に加え、「映像制作プロジェクト」等のプロジェクトの立ち上げ、企業PVの撮影等も行い、数々のメディアに取り上げられる。今回の受賞作品『Re:TRY』が自身初監督作品。現在は、ドラマ『ミステイク』の演出を務める。その他、セブ島に「物資支援」や「教育支援」を行うDAREDEMO HERO東京支部を自ら立ち上げ、代表として講演会などで活躍中。また、学生起業家として、起業も進めている。

スタッフ&キャスト

監督 石田瑞樹
脚本 相田愛実、石川雄翔、関野創、鳥羽亮太
出演 小林若奈、石川雄翔、丸山雄生、飛田実紀、時重茉梨愛、たつみ、高橋遥 他
スタッフ 秋山瑠美、小田望優、鳥羽亮太、山下笑佳(助監督)/奥平光輝、砂押青希、ねもとりょう、山根美博(撮影)/興津和佳(録音)/松田叶美(照明)/相田愛実(ヘアメイク)/池田直、徳橋明希、町田鈴音、森岡楓(制作担当)/高橋悠太(監督助手・編集)/石川雄翔、池田直、高橋悠太、鳥羽亮太(宣伝) 他

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

監督の石田瑞樹が「俳優」として活躍しており、演じる側ではなく、創る側の視点に興味を持ったのがきっかけ。さらに、武蔵大学には「映像制作専門」のサークル・部活がなく、同時にサークルの立ち上げも行ったのがきっかけ(現在は部活に昇格)です。

2.影響を受けた作品や監督は?

藤井道人監督及び作品。今回の『Re:TRY』でも、リアリティの追求は常に意識していました。藤井監督は、「リアルを追求」し、わずかな照明の揺らぎや映り込み、細かい気づきや視点、ミスなども見逃さない。監督の石田は、「妥協しない姿勢」を心がけており、だからこそ特に影響された監督です。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

監督の石田が、とにかく「社会問題」を絡めて、人々に何かを訴える作品を創りたいと構想したのが最初の動機です。そこから脚本の執筆及び会議を重ねるうちに、「コロナ禍で様々な機会が奪われ、それを経験した人々が歳を重ねて大人になる」という事実に気づきます。石田自身も、コロナの影響を最大限受けた人間です。高校の卒業式は縮小され、入学式は中止、1年間のオンライン授業を経験しました。しかし、「コロナで何かできない」ではなく、「コロナでもできる」ことを考え、自然災害に勝てない以上、前を向いて今できることを「考えて貰う」という想いが込められています。「過去」を振り返らず、「行動」することに意味がある自信の考え・訴えが最終的な製作動機です。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

コロナ禍真っ只中で、撮影も活動も制限されている中でした。本来8月に撮影する予定が、11月まで延期。更に、文化祭での上映に間に合わせるために、残された撮影期間はわずか2週間。とにかく撮影時間の確保がネックでした。朝の7時に集合し、夜も遅くまで。大学の「部活」という側面だけで見ると、ブラック過ぎましたね。笑 「とにかく時間が無いのはしょうがない。」と、キャスト・スタッフ全員が踏ん切りをつけ、「妥協しない姿勢」と「学生が創っているとは言え、1つの作品」という全員の高い心構えが、朝が早くても、夜遅くても困難を乗り越えた1つの要因だと感じています。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

正直なところ、色々な映画祭に応募させて頂いていました。そんな中でも、短編映画を出品でき、尚且つ国際関係とも絡みのある本映画祭は魅力的でした。画面のちょっとした映り込みや音声の調整ミス、役者の演技などまだまだ課題が山積みの本作品は、もちろん他映画祭で入選することはありませんでした。そんな中、本映画祭で選出されましたが、メールを頂いた最初は気づきませんでした。笑 また「落ちた連絡だな」と思い、メールの文面を深く読みませんでした。しかし数時間後に、文量が多いことに気づき、改めて読むともうビックリです。「とにかく嬉しかった。」これが一番の心境です。観れば観るほど、課題しか浮き彫りにならない作品でしたので、「自分のカット割や演出は間違っていなかったのか!」と思いました。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

このコロナ禍で、皆さんの普通の生活・日常はどれくらい変化したでしょうか。少なくとも影響を受けていない人など居ないはずです。そんな中、何を思っていますか?残念ながら、私たちは「自然災害」に打ち勝つことはできません。受けた結果に対処を行うだけです。だからこそ、「コロナだから何もできない」ではなく、「コロナでも私はこれができる。」、「そういえばこれをやってみたかった!」、「私はこんなことができるかもしれない!」。そんな風に「今できる」ことを、この作品を通して考えて頂きたいです。コロナの影響を受けてまともま学校生活を送れなかった教頭のように「過去」を引きずるのではなく、「今できること」を考えてみて下さい。この作品を通して、「誰かの何かを動かすきっかけ」になれば嬉しいです。