最悪は友達さ

2021年/日本語/日本/56分/ワールドプレミア

解説

私は、普段俳優として活動しています。ある日、知り合いの俳優、宗綱弟から2年ぶりに電話がかかってきて、「映画を撮りたいので、監督をやってほしい」と言われました。映画の作り方など全く知らないのですが、その時、「やりたい!楽しそう!」と思い承諾しました。次の日から、キャスティングやスッタフなどを集め始め、自分の頭の中のことを分散させながら、脚本を書きました。私も宗綱も「最後はお祝いに、みんなで温泉旅行でも行こう」などと言っていました。いざ始まると、そんな余裕はなく、本当に大変な毎日でした。無茶な思いつきから始まった、無知でも、ただ「映画を作りたい!」という気持ちが詰まった作品です。そんな気持ちを忘れずに、これからも作品作りを続けていきたいです。

あらすじ

俳優を目指す森本(24)は、「俺、売れるから!」と、言い続けてきた。いつから、こうなってしまったんだろう。自分の言葉と現実が伴わなくなってしまった。そんなある日、養成所時代の同期、川口から電話がかかってくる。変わっていく、価値観の違う、周りの人たちとの間で揺れる森本。森本の言葉と現実は、どのように変わっていくのだろうか…。

監督


日下玉巳
1999年生まれ。有限会社jungle所属。6歳から芝居を始め、数々のドラマやCMに出演。19歳の時に、舞台のオーディションに落ち、「舞台が完成する間に、自分も何かしたい」と感じ、映像を作り始める。本作品が初の、中編映画である。

スタッフ&キャスト

監督/脚本/編集 日下玉巳
プロデューサー 宗綱弟
出演 宗綱弟、木田佳介、北村優衣、田中爽一郎、そーま、ぬーん、日下玉巳、田中美晴、梅沢篤和、中島芙美乃、野田佳代、高山璃子、Kimuwoo、重久映茉、早島宗一郎、須賀義偉、山田ジャンゴ、鬼木大地、シイナマキ、清家渉世、稲葉帆香、田中ウエノ、Nobu Tanaka
スタッフ (撮影)アベトモユキ
(録音)伊東 佳純
(録音助手)岡田陽香、土手柚希
(録音応援/整音)小畑 智寛
(ヘアメイク)谷口里奈
(ヘアメイク助手)都筑莉佳子
(助監督 美術)渡邉感
(制作)ハマダマコ
(スチール)増田彩来
(劇中写真)シイナマキ、稲葉帆香、田中ウエノ、Nobu Tanaka、アベトモユキ
(音楽)むらかみなぎさ、submarine dog、FDJProductZ
(衣装協力)madeleine、Gallery、チャライダー
(フライヤーデザイン)MIZOZINE
(ロケ地協力)ダイキチきんぎょ、大衆酒場末吉、パーラーぐるぐる、スタジオゼブラ

上映スケジュール 9/16-9/20

9/16(木)00:00〈9/15(水)24:00〉より配信スタート!880円で72時間観放題!ご購入(課金開始)いただけるのは9/18(土)23:59までとなっています。Huluの作品と合わせて“計画的”にお楽しみください。
※ご視聴にはプラットフォームVimeoへの登録とお支払いが必要です。

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

19歳の時に、舞台のオーディションを受けました。その時の自分は、絶対に受かると思っていましたし、とても出演したかったのですが、あっさり落ちました。「受かった人たちは、この2ヶ月で作品を作り、何かを成し遂げるのか」と思ったら、居ても立っても居られなくなりました。勢いで脚本を書き、キャストを募集し、手伝ってくれそうな知り合いに連絡をしました。それが、初めて短編映画を制作した、きっかけです。

2.影響を受けた作品や監督は?

ラース・フォン・トリアー監督「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
グザヴィエ・ドラン監督「わたしはロランス」
長谷川和彦監督 「太陽を盗んだ男」
自分が演じたいと思う作品、パワーのある作品、初めて観るものに惹かれます。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

自分が子役として、活動をしてきた時の経験が多く含まれています。私は、子役の時の実績や活動に、コンプレックスがあって、過去の自分を呪うように、活動してきました。ある日、泣いている姿を撮影しているカメラマンさんと作品撮りをしているときに、過去の自分が見えたことがありました。不思議な感覚でした。撮影されながら、過去にカメラを向けられたり、大人からの評価や審査を受けていた時の自分がいました。その時に、過去の自分に「大丈夫だよ」って伝えられたような気がして、自分を救えた経験をしました。それから、現在の自分に自信を持てるようになりました。その時の経験が反映されてます。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

まず、映画の撮影の仕方も、よく分かってなかったので、現場が回りませんでした。私の頭が回らない間に、どんどん日が暮れて、何を撮れば良いのか、何を撮ったのか、本当に分からなくて、放心状態でした。自分がやりたい事や、言いたいことを言っている場合ではなかったことが、辛いと感じました。でも、やるしかないので、みんな「どうしたら良くなるのか」を考え続けながら、現場にいてくれたのだと思います。日にちを重ねるごとに、現場の進行も、雰囲気も良くなりました。最終日にして、やっと皆んなでカット割を共有しました。笑

5.本映画祭への応募動機と選外と知らされた時の心境、その後ゆうばりホープ選出の葛藤は?

応募の動機は、「最悪は友達さ」を上映していただける機会が、頂きたかったです。また、知り合いの方々が楽しそうに、本映画祭に参加している姿をSNSなどで見てきました。憧れでした。選外だと知った時は、他の映画祭の選外の連絡も重なっていたので、とても悲しかったです。自分が「最悪は友達さ」という作品を生み出しておいて、なんの責任も取れず、作品が可哀想だ、と考えていたら、いろんな場所で急に涙が出てきて、沈んだ数日を過ごしました。ゆうばりホープへの選出は、心から嬉しいです。本当は劇場で上映したいけれど、自分の作品が何かに選ばれたのが、初めてなので、とてもとても嬉しいです!!!

※ゆうばりホープは惜しくも選外となった中から将来性が光る若手監督の作品を紹介する新カテゴリーです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

映画を作っていると、自分のちっぽけさや、今まで逃げてきたことに気づきます。本当に大変なのに、映画を作ること、人と出会うことが、とても幸せだと感じます。俳優として、監督としても、作品を作り続けて、生きていきたいです。