サンナクチ 生きたタコ

Tonight I won’t be eaten

2021年/韓国語/韓国/15分/ワールドプレミア

解説

というフランス語のタイトルと英語のタイトルにはこの映画の主要なメッセージをこめている。劇中、PDと映画スタッフが食べようとしたナクチ(テナガダコ)だけでなく、チャンミの状況に対する暗示を示している。フランス語の”passer à l a casserole”の第一の意味は“to be cooked”であり、二つ目は”to sleep between the sheets”で「女性が仕事を得るためや昇進するために男性と寝る」という意味がある。韓国語のタイトルは、PDが好きな料理の名前と主人公が変身する生物と、二重の関連性を持つ。

あらすじ

厳しい状況に直面しているチャンミは、水槽から逃げ出そうとするナクチとともに現状から抜け出そうとする。一人の若い女性の変化を描いた物語だ。

監督

フランソワ・ガエル
フランス・ボルドー出身。フランスで映画を学ぶ。言語と文化を学ぶため1年間韓国に滞在したが、韓国が非常に気に入り、修士課程まで学ぶことを決めて中央大学先端映像大学院に入学した。「サンナクチ」は卒業作品。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 フランソワ・ガエル
プロデューサー フランソワ・ガエル
出演 キ・ドヨン、クム・ドンホ、イ・ウジン、ホン・ソンオ、ユ・ビョンジュ、イ・ジェヒ
スタッフ コ・グァンミョン(撮影)/メン・マンヒョン(照明)/ソン・リー(美術)/チェ・ヒヨン(編集)/チョン・ウジン(音楽)/ホン・ギチョン(特殊メイク)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

好奇心旺盛で、映画にも関心がありました。幼い頃から話すことが大好きで、本を書いて演劇も上演していました。映画作りのために映画の傾向を調べることにもこの仕事の魅力があると思いました。 私が想像する人物と本の中の世界が脚色されて目の前に現れた時、とても興味をひかれました。 そこで映画を専攻し、映画監督になることを目指しました。

2.影響を受けた作品や監督は?

さまざまな監督やアーティストからインスピレーションを得ています。 子ども時代に特に印象に残った映画は「千と千尋の神隠し」(および他の宮崎映画)、「ドニー・ダーコ」、「リトル・ミス・サンシャイン」、「ブレードランナー」などです。村上隆が彼の芸術を踏みにじった恐ろしいトラウマについて語り、かわいいモンターを作成したり、村上春樹が平凡に見える人々の生活に奇妙なことを施す方法が大好きです。 私はいつも素晴らしい本や映画、SFやモンスターが大好きでした。それにより人々は現実から逃れることができますが、それは私たちの社会に強力な鏡として機能すると思います。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

#MeToo運動の拡大で、多くの人々がもはやフェミニズムについて語ることは不要だと感じているかもしれませんが、私は逆に、これが男女間のさらなる平等のための集団的自覚の始まりに過ぎないと考えています。#MeToo運動は我々の文化(西洋であれ東洋であれ)の根深い社会問題の表出であり、その気づきは女性の怒りの波を起こしました。「卵を割らずにオムレツを作ることはできない」というフランスのことわざのように、変化の過程で必須だったと思える現象です。まさにこの波、この激しい自覚がチャンミを襲うのです。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

コロナ禍で撮影した映画です。クラウドファンディングのおかげで製作ができましたが、非常に低予算なことには変わりありませんでした。撮影期間はたった3日でした。私は撮影・照明の監督と協力して、セットの機動性を高め、設定をすばやく変更できる解決策を見つけました。撮影前に俳優たちと対話の時間を多く取し、数回のテイクで”OK”を出せると確信しました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

アジア最大級のファンタスティック映画祭であるゆうばりに行きたいと思っていました。ワールドプレミア上映ができることを誇りに思い、上映の機会を与えてくれたこの映画祭にとても感謝しています。世間の反応にもとても興奮しています。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

皆さんはチャンミの変身をどのように理解し、解釈するでしょうか。楽しんでもらいたいです。ご感想をお待ちしています。