線香花火

Senko-hanabi

2022年/日本語/日本/25分

解説

女優、そして、舞台演出、映画監督として活躍する黒木瞳が、生まれ育った黒木町での想い出をモチーフに、オリジナルショートフィルムを製作・監督します。もどかしい現代において、一生懸命に生き抜こうとするアラフォー女性の「心の奥に揺らめく光」を真摯に、そして繊細に描きます。そして、自身の幼心に印象に残った線香花火と、青春を彩った中島みゆきの名曲が、この映画を彩ります。

あらすじ

突然、実家に戻って来たミキ。新しい命が宿っていることに気づいた両親は、彼女を問い詰める。そんなミキが机の中から、ある手紙を見つける。親友の卯月と学生時代に続けていた手紙には、あの頃を支えてくれた歌詞が綴ってあった。

監督

黒木瞳
福岡県出身。1981年宝塚歌劇団に入団、入団2年目で月組娘役トップとなる。85年退団以降、数多くの映画、ドラマ、CM、舞台に出演。『嫌な女』(16)で監督デビュー。『わかれうた』(17)ではショートムービー、『十二単衣を着た悪魔』(20)では、再び長編を撮り、本作『線香花火』で4作品めとなる。『化身』(86) では第10回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『失楽園』(97)では第21回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第10回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、第22回報知映画賞最優秀主演女優賞と数々の賞を受賞。その他の映画出演作品に、『仄暗い水の底から』(02)、『阿修羅のごとく』(03)、『東京タワー』(05)、『ウタヒメ』(12)、『終わった人』(18)など多数。また、エッセイや詩集、絵本の翻訳など、執筆活動も行い、著書『母の言い訳』では日本文芸大賞エッセイ賞を受賞。

スタッフ&キャスト

監督 黒木瞳
プロデューサー 齋藤寛朗
脚本 目黒啓太、黒木瞳
出演 陽月華
大原梓・森田想
朝加真由美・小木茂光
スタッフ 中島美緒(撮影)/斉藤徹(照明)/浦田和治(録音)/石原徳子(衣裳)/外丸愛(ヘアメイク)/洲﨑千恵子(編集)/佐伯竜一(助監督)/越智喜明(制作担当)/小山絵里奈(音楽)

上映スケジュール

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

第一作目の「嫌な女」からの四作品目となります。女優を生業(なりわい)としていますと、制作の方々への感謝しかなく、エンターテイメントは、制作も演者も同じ作品に関わっていると改めて感じました。「マネーモンスター」の監督で東京にいらしたジョディ・フォスターと対談しました。私の考えと全く一緒だったことに感動しました。演者としても監督としても同じ立ち位置で作品を撮ることができたら、幸せです。

2.影響を受けた作品や監督は?

「風と共に去りぬ」

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

故郷の景色。40年前と何も変わらぬ、人、山、川。どの国のどの町のどの景色も奪われたくないと強く思いました。「線香花火」は、人の人生になぞっています。それを知って脚本作りが始まりました。福岡県ではその線香花火を伝統工芸として守っていらっしゃる方々がいます。線香花火&人生&ファイト(中島みゆきさんの楽曲)をかけ合わせたら、一人一人が抱える小さな不安に対して手を差し伸べられるかもしれないと思いました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

一旦撮影時期に決めた夏でしたが、コロナの状況が悪化の一路をたどり、急遽、秋に撮影時期を延期しました。しかし、八女市の多大なる協力、そして、福岡現地スタッフ、キャストやロケ現場の方々の協力のおかげで、無事、完成に至りました。

5.本映画祭での上映が決定した心境は?

八女市も、福岡県ではそんなに大きな街ではありませんが、皆さんの知らない美しい景色がたくさんあります。そして、ここ夕張市も、 同じような場所ではないかと思っています。そんな美しくも温かい街での上映を心より楽しみにしています。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

人は、いろんな小さな不安をかかえていると思います。戦争とは比べられないけれど、その一人一人の不安に対して大丈夫だよ、ファイトで日々を過ごしたいよね!という気持ちで作品を撮りました。