追跡

The Chase

2022年/日本語/日本/11分

解説

本作は、主演・加藤雅也と監督・上本聡がタッグを組み、実験的な映像を国内・海外へ伝えていくコンセプトの短編映画企画。「人間の意識と記憶の罠」をテーマに、わずか一晩で東京中を駆け巡って加藤と上本の二人が撮影した実験的な映像をお届けします。数々の国内外の映画祭で話題を呼び、現在日本に先駆けてアメリカ、カナダ、インド、パキスタンで好評配信中のハードボイルド映画『決着』(奈良県橿原市の特別歴史保存区域で撮影)に続く、同じ主演・監督による新たな野心作です。

あらすじ

東京・六本木の裏通りを歩く、ドキュメンタリー監督。彼はすれ違った異様な雰囲気の男に、すさまじい死の匂いを感じた。ドキュメンタリー監督はその男を、ビデオカメラを手に追い詰めていく…。

監督

上本聡
1971年生れ。早稲田大学卒業。俳優として活動後、監督・脚本家としての活動を開始。2010年、舞台『トーキョービッチ,アイラブユー』脚本を執筆。吉田光希監督で映画化され第 14 回 TOKYO FILMEX にて観客賞スペシャル・メンションを受賞。2014年、映画『本当にあった投稿闇映像 劇場版2』で劇場作品監督デビュー。2016年、深田晃司監督の短編映画『鳥(仮)』アソシエイト・プロデューサーを務め、つづく2018年、深田監督の短編映画『ジェファソンの東』にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加。両作品とも数多くの海外国際映画祭で上映・配信されている。みずからプロデュース・監督した短編映画『決着』『追跡』『恋文』の三作品で俳優・加藤雅也とタッグを組んでいる。

スタッフ&キャスト

監督 上本聡
原作 加藤雅也
脚本 上本聡、加藤雅也
出演 加藤雅也
スタッフ 上本聡、加藤雅也(撮影)/吉方淳二(音響効果)

上映スケジュール

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

子供のころから映画を唯一、最大の趣味として育ちました。いつしか映画の世界に入りたいと思い、大学卒業後、俳優として活動していました。30代半ばからは自分でコンテンツをクリエイトできるようになりたいと思うようになり、職業として映画ライター、インターネットTVのディレクターをつとめました。40歳すぎてからチャンスを得てある映画制作会社に入社し数年間在籍。その間会社の事業として、40作品近くのホラーDVDの監督・プロデューサーを担当し同時に劇場公開映画のプロデュースにも携わりました。その後自身の本当に作りたい作品だけを作るライフスタイルにシフトしようと、その第1作として今回上映していただく短編映画『決着』を監督・プロデュースしました。

2.影響を受けた作品や監督は?

黒澤明、岡本喜八、クリント・イーストウッド、ジャン=ピエール・メルヴィル、ロベール・ブレッソン。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

俳優・加藤雅也さんから「1日で撮れる即興的な実験映画を創ってみないか」とお声をかけていただきました。そして話のあらすじだけ決めて撮影場所、セリフなどはすべて即興で撮影するというフリーなスタイルに一度挑戦したいと思い、企画がスタートしました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

撮影自体はとても楽しかったですが、ラストシーンだけ決めて、それ以外は心のおもむくままに撮影した映像なので…。どのカットをどのような順番でつないだら最も効果的になるのか、ポストプロダクションの段階で試行錯誤しました。しかし何度か編集を繰り返すうちに全体の明確なイメージがつかめ、その後は一気に完成させることができました。

5.本映画祭での上映が決定した心境は?

若い頃からあこがれだった本映画祭には、機会があればぜひ応募したいと思っていました。この作品を選んでいただき、本当に嬉しいです!

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

出演者と監督の二人が、夜の東京を駆け巡って数時間で撮影した実験作です。我々の熱情を感じていただけたら嬉しいです。