WHO CAME FOR HELP?

WHO CAME FOR HELP?

2021年/日本語/日本/14分/ワールドプレミア

解説

本作は三部構成の映像作品である。第一作の『Collage』では、常にコロナウィルスで脅かされている状況に嫌気が差して自暴自棄となってしまった私の心情を描いた。続いて二作目の『2nd Movement』では、21年においても様々な状況で垣間見た大勢順応主義思想とそれを暗黙裡に受け入れなければ機能しない日本社会に翻弄され苦悶する私、あるいは同世代を生きる若者の思いを描いた。最終作の『絶(ぜつ)』では、一向に収束される見込みの無いコロナ禍によって起こった人々同士の疎遠、またそれによって生じてしまった罵り合いや裏切りと怒りの矛先を間違えている人々に対する私の憤りを描いた。

あらすじ

2021年は私にとって苦難の年だった。コロナ禍の喧騒や人と人との間に生じる不信感、裏切り。消えることのない順応主義思想。一年を過ごす中で多くの社会問題を目にした。本作はそのような諸問題とそれらに対する私の思いを詰め込んだカオティック三部作である。

監督

中林空
1999年生まれ。大阪府出身。京都芸術大学映画学科卒業。幼い頃、母親に影響を受けてアートと映画に興味を持つ。小学五年生の頃、カメラとパソコンを手に入れ、友人と自主制作映画を制作し始める 。以降、自己表現として映像作品を作り続けている。

スタッフ&キャスト

監督/脚本 中林空
出演 中林空、白井真優、黒田 隼太
スタッフ 浅田優月(3Dデザイン)/川上颯太(作曲)/佐々木崚(3Dモデル)/山本優里(タイトルロゴデザイン)

上映スケジュール 7/28 thu – 8/1 mon

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

小学五年生の頃、父親にカメラとパソコンをもらい、友達と家の近所で自主制作映画を制作したのがきっかけです。制作した映画はYouTubeにアップロードして多くの人に見てもらい、様々な評価をもらったことから映像制作の楽しみを知りました。以降も、この思いを大切に現在も作り続けています。

2.影響を受けた作品や監督は?

デヴィッド・リンチ監督です。監督の作品を初めて見たのは高校三年生の頃でした。作品は監督自身が表現したい独創的な世界を大いに描写していること、まるで脳裏に浮かぶアートをそのまま映像内に取り入れているような描写に感動し、その姿勢に影響を受けました。無論、リンチ監督の作品内に描写される構図や人物同士のやり取りにも大いに影響を受けています。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

21年の悪いニュース(主にコロナ関連)やこの年に自分が体験した嫌な出来事が制作動機となります。ニュース番組を見れば社会問題が映り、実際外に出ると良いものも目に映り嫌なものも目に映る。当然、気持ちは鬱屈する。そこから抜け出すために本作を制作したといっても過言ではありません。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

当初考えていた本作の企画は、大学で自分の卒業制作を担当していただいた先生から「以前の作風と変わらないので面白みがない」などの反対の意見が多かったため、実現までの道のりが長かったです。しかしながら、改めて企画を検討している中、幸運にも今回コラボしていただいたダンサー2名と同期生に出会い、彼らの表現を積極的に取り入れる形で以前の作品とは異なる作風に仕上げることができたので良かったです。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

応募動機は「作っただけにしたくない」という意志です。多くの方々に見てもらいたい、そして映像作家という道をこれからも進んでいきたい。そのような思いから本映画祭に応募しました。また、本作が選出されて嬉しい限りです。本映画祭を通じて、あるいは本作を通じて多くの方々との繋がりを持つことができれば幸いです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

本作は21年に対する僕の思いが大いに詰まった作品です。是非見て、聞いて、そして感じてください。