全身犯罪者

2020年/日本語/日本/21分/ワールドプレミア

解説

日本大学芸術学部映画学科、映像表現理論コースの卒業制作作品として制作した本作。大学内で芸術学部長賞を受賞するも、卒業制作展ではその内容から上映禁止扱いとなった。コロナ渦の影響により、撮影時にスタッフ・キャストを最小限の人数に抑えなければならない状況となったため、劇中の全登場人物11人を監督自身が熱演。更に、脚本・演出・編集・美術・CG/VFX・小道具・エンディングテーマを務める。

あらすじ

残忍な連続殺人事件が発生する。捜査に行き詰まった事件の担当刑事は、中華料理屋の店主が裏稼業として営むタイムマシン施設を利用し、時空を超え日本の著名な凶悪犯罪者たちに接触。犯人逮捕に協力を求める。三億円事件の実行犯、新興宗教団体の教祖、人喰い殺人鬼、昭和の大量殺人鬼、大量毒殺犯ら犯罪者5人は、刑事に対して事件への見解と捜査への協力条件を提示する。事件解決の為刑事は犯罪者たちを現代に引き連れる。会議室に一堂に会し、会議を行う犯罪者一同。そんな中、女子高生が事件の犯人から襲撃を受ける。刑事と犯罪者たちは現行犯逮捕に向かい、犯人と対峙する。

映画祭参加経歴/表彰

日本大学芸術学部映画学科卒博 予告編のみの公開(本編は上映禁止)
カナザワ映画祭2021「期待の新人監督」上映予定

監督


松野友喜人
1999年の黒澤明と同じ誕生日に和歌山県・和歌山市に生まれる。小学生から中学生までを中国(上海)と台湾(台北)で過ごし、高校で美術を専門的に学んだ後、大阪芸術大学映像学科に入学。フィルムから映像を学ぶ。日本大学芸術学部映画学科、映像表現・理論コースに編入学後、映画を学びながら自主制作映画を制作。VFXを得意とする。
Twitter/Instagram:@yukitomatsuno

スタッフ&キャスト

監督/プロデューサー/原作/脚本/出演 松野友喜人
スタッフ 佐藤 優希(撮影)
Jun Goto(音楽)
松野 友喜人(編集)
松野 友喜人(美術)
松野 友喜人(CG/VFX)
松野 友喜人(エンディング
テーマ)

上映スケジュール 9/16-9/20

9/16(木)00:00〈9/15(水)24:00〉より配信スタート!880円で72時間観放題!ご購入(課金開始)いただけるのは9/18(土)23:59までとなっています。Huluの作品と合わせて“計画的”にお楽しみください。
※ご視聴にはプラットフォームVimeoへの登録とお支払いが必要です。

Director’s Voice

1.映画制作をはじめたきっかけは?

小学2年生の時に友人とホームビデオカメラでショートフィルムを撮り出したのがきっかけです。「シリーズ物の映画は2が一番面白い」という偏見から1がないのに『スパイ2』という映画を作ったり、今思えばめちゃくちゃでした。ですが、映画作りの楽しさを感じた原体験は確実にそこにあった気がします。それから中学、高校、と自主で映画を撮り、大学に入学し本格的に短編映画を制作し始めました。

2.影響を受けた作品や監督は?

本作『全身犯罪者』を制作するにあたり、たくさんの映画から影響を受けました。撮影時は意識していませんでしたが、完成後に作品を見返すと多くのインスパイアした場面が見受けられました。映画からは『ダークナイト』『羊たちの沈黙』『時計じかけのオレンジ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『アクト・オブ・キリング』『野良犬』、『ソナチネ』、落語『らくだ』、劇中の会話は漫才から着想を得ているところもあります。

3.本作の制作動機、インスピレーションは何でしたか?

大学の卒業生制作で何を撮るかを真剣に考えていましたがアイデアに行き詰まり、脚本が完成しませんでした。そこで、学生最後に、変に格好をつけた作品を作らずに思い切りやってはいけないことをやろうと思いこの作品の脚本を執筆し、制作する運びとなりました。

4.本作ではどんな困難に直面し、それをどう乗り越えましたか?

コロナ禍の直撃が最大の困難でした。スタッフやキャストの人数に制限がある中でどれだけ面白い作品を作れるかが課題でした。キャストの人数制限については自分で全登場人物を演じてしまうことで解決しました。当初の予定では各登場人物にそれぞれ配役をして演じて貰う予定でしたが、そうせざるを得ませんでした。ひとつの画面に複数の人物が映る場面は全て合成で、膨大なVFX処理を行いました。劇中後半の対決シーンは監督、カメラマン、出演、美術を1人で勤め、完全に1人で撮影を行いました。腐った鶏肉を全身に纏う場面の撮影と寝転んでストッキングを被りながらゲロを吐く場面の撮影は死にかけました。

5.本映画祭への応募動機と選出された心境は?

自主制作映画を撮り始めてから「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」はどうしても憧れでした。学生最後に自信作を引っさげて、今年こそはという思いで応募させて頂きました。大学の卒業制作として制作した本作ですが、大学の卒業制作展やオンライン上映等で計3回の上映禁止を食らってしまい、誰にも見て頂く機会がありませんでした。なので選出して頂けて光栄ですし、心から嬉しいです。ありがとうございます。映画を撮り始めた頃の自分に自慢したいです。

6.ご覧になる皆さんへメッセージを

実在の事件や犯罪者から着想を得て制作した本作ですが、決して事件や犯罪者を崇拝、神格化している訳ではありません。事件に対する憤りや犯罪者に対する批判的な気持ちで制作しております。個人的な主張や思想、政治的な意図も何もない徹底的にバカバカしい映画ですので、何も考えず、楽しんで見て頂けたらと思います。どうもすみませんでした。感想等お待ちしております。